旅をする

江戸の味を支えた町、流山を歩く

千葉県流山市。
都心から近い場所にありながら、少し歩いてみると、そこには昔の面影を残す静かな町並みがありました。

今回の旅でまず訪れたのは、白みりんミュージアム。
流山は、白みりんの町として知られる場所です。普段の料理で何気なく使っているみりんにも、こうして土地の歴史や人々の工夫が重なっているのだと思うと、いつもの食卓が少し違って見えてきます。

白みりんがどのように作られ、どのように江戸の食文化を支えてきたのか。
その背景を知ることで、流山という町がただの住宅地ではなく、昔から人の暮らしや味を支えてきた場所なのだと感じました。

お昼に訪れたのは、odaidoco。
町歩きの途中で、ゆっくりひと息つけるような場所でした。旅先で出会うお店には、その土地の空気がそのまま流れているようなことがあります。流山の穏やかな雰囲気の中でいただく食事は、歩いてきた時間をやさしく受け止めてくれるようでした。

その後は、赤城神社へ。
町の中にある神社に立ち寄ると、そこだけ少し時間の流れが変わるような気がします。賑やかな観光地ではなくても、こうした場所にその土地の記憶が静かに残っている。流山の旅では、そんな小さな発見がいくつもありました。

そして最後に訪れたのは、一茶双樹記念館。
小林一茶と流山のつながりに触れることで、この町が文化の面でも豊かな時間を育んできたことを感じます。古い建物や庭を眺めながら過ごす時間は、白みりんとはまた違う角度から、流山の奥行きを教えてくれました。

白みりんの歴史、町の中の神社、文学にゆかりのある記念館。
ひとつひとつを巡っていくと、流山は「江戸の味を支えた町」でありながら、暮らしと文化がゆっくり重なってきた町なのだと分かります。

遠くへ出かける旅も楽しいけれど、近くの町を少し丁寧に歩いてみる旅もいいものです。
知っているようで知らなかった場所に、こんなにも深い時間が流れている。

流山は、そんなことを感じさせてくれる、大人の小さな町歩きでした。

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