MAYUTAKA STORYBOOKにて、
『龍の主人 その一【中編】』 を公開しました。
屋敷の奥に置かれていた一枚の鏡で繋がっている、
鏡の奥に眠る不思議な寺「懐龍寺」。
中編では、
その静かな寺で、清道が新たな出会いを重ねていきます。
深い竹林の奥に、ひっそりと佇む懐龍寺。
そこは、現実の中にあるようで、
どこか別の時間に閉じ込められているような場所でした。
静かな眼差しをした尼僧。そして、寺の片隅にいた一匹の犬。
その犬は、ただの犬ではありませんでした。
何かを知っているように、清道を見つめ、そばに寄り添い、
まるで清道がここへ来るのを待っていたかのように振る舞います。
清道はまだ、この寺に眠るものの正体を知りません。
自分がなぜここへ導かれたのかも、まだ分かりません。
けれど、懐龍寺で過ごす時間の中で、
清道の心には、少しずつ不思議な感覚が芽生えていきます。
鏡の奥にあったのは、
ただの古い寺ではありませんでした。
そこには、長い時間の中で守られてきた記憶と、
清道自身の運命につながる、大切な何かが眠っていたのです。
『龍の主人 その一【中編】』 は、
少年・清道が、懐龍寺での出会いを通して、
少しずつ物語の核心へ近づいていくお話です。
静かな寺に流れる不思議な時間を、
どうぞ、ゆっくりお楽しみください。
またどこかで巡り逢うまで。