想いを育てる

想いを商いにする途中#8

ブランドは、木の幹みたいなもの

ブランドは、木の幹みたいなもの

「ブランド」と聞くと、名前や知名度のようなものを思い浮かべることがあります。

けれど、自分の商いに当てはめて考えてみると、ブランドはもっと奥にあるものなのかもしれません。

いろいろな商品を作る。
発信をする。
イベントに出る。
新しい企画を考える。
やりたいことが少しずつ増えていく。

それらを木の枝や葉っぱだとすると、
その真ん中にある幹のようなものが、ブランドなのではないか。

今回は、そんなブランドについて考えていきます。

商いをしていると、やりたいことがひとつだけではなくなっていきます。

商品を売るだけでなく、想いを伝えたい。
誰かの活動を応援したい。
自分の経験を発信したい。
心が動いたものを、別の誰かにも届けたい。

一見すると、いろいろな方向に広がっているように見えるかもしれません。

でも、その根っこにある想いや価値観が同じであれば、
それらはバラバラな活動ではなく、ひとつの世界観としてつながっていきます。

その中心にあるもの。
何を大切にしているのか。
どんな世界を育てたいのか。
どんな人や時間に寄り添いたいのか。

それが、ブランドという木の幹なのかもしれません。

ただ、自分の中ではつながっていると思っていても、
外から見ている人には、そのつながりが分かりにくいことがあります。

だからこそ、自分の想いを見える形にしていくことが大切になります。

言葉にすること。
デザインにすること。
発信のトーンをそろえること。
商品やサービスのあり方に反映させること。

そうやって少しずつ見える化していくことで、
「この人は、こういうことを大切にしているんだ」
「このお店には、こういう空気があるんだ」
と伝わっていくのだと思います。

ブランドは、外に向けて伝えるためだけのものではありません。

自分自身が迷ったときの判断基準にもなります。

これは儲かりそうだからやるのか。
それとも、自分たちの大切にしている想いに合っているからやるのか。

目の前にいろいろな選択肢が現れたとき、
その中心にある幹を思い出すことで、進む方向を確かめることができます。

特に、ひとりで商いをしていると、外からの情報や流行、周りの声に揺れることがあります。

こうした方が売れる。
今はこれが流行っている。
このやり方をしないと遅れている。

そんな言葉に触れるたびに、自分の軸が少しずつ分からなくなってしまうこともあります。

だからこそ、自分の中にあるブランドの幹を、何度も確認することが大切なのだと思います。

ブランドは、きれいな言葉を掲げることだけではありません。
自分の商いの真ん中にある想いを見失わず、
その想いに合う形で、枝を伸ばし、葉を広げていくこと。

小さな商いだからこそ、幹が大切になる。

何をするかだけではなく、
なぜそれをするのか。
どんな想いから始まっているのか。

そこを見つめることで、自分の商いは少しずつ、自分らしいブランドになっていくのかもしれません。

今回も、正解を急ぐのではなく、
自分の想いを商いにしていく途中で出会う問いを、ゆっくり考えていきます。

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