想いを育てる

想いを商いにする途中#6

やりたいことは、起業してから変わったのか?

起業してから、やりたいことは変わったのか。
そんな問いに向き合ってみると、少し不思議な気持ちになります。

商品をつくること。
発信すること。
販売の方法を考えること。
SNSやホームページ、イベント、プロモーション。

始める前には想像していなかったことが、次々に増えていく。
だから、自分のやりたいこと自体が変わってしまったように感じることもあります。

けれど、よく考えてみると、根っこにある想いは変わっていません。

こんな世界をつくりたい。
こんな人の気持ちが少し軽くなったらいい。
こういう時間や価値を届けたい。

その最初の気持ちは、今も変わらず自分の中に残っています。
変わったのは、想いそのものではなく、
その想いを誰かに届けるための方法なのかもしれません。

最初は、良いものをつくれば、きっと自然に誰かが見つけてくれると思っていました。
けれど、オンラインで商いを続けていく中では、ただ待っているだけでは届かないこともあります。

知ってもらうこと。
言葉にすること。
必要としている人に見つけてもらえるようにすること。

そうした「届けるための工夫」は、想いを薄めることでも、自分らしさを失うことでもありません。
むしろ、自分の大切にしているものを、まだ出会っていない誰かにきちんと手渡すために必要なこと。
以前は少し苦手だった「マーケティング」という言葉も、今は少し違って見えるようになりました。

マーケティングは、自分を変えるためのものではなく、
自分の想いを必要としている人へ届けるための道具のひとつ。
SNSも、広告も、イベントも、文章も。
どれも絶対に使わなければならないものではありません。

自分たちに合う方法を選びながら、必要なときに使っていけばいい。
世の中には、「これが正解」と言われる売り方や、決まった型のようなものがたくさんあります。
もちろん、先にうまくいった人たちの工夫から学べることもあります。
けれど、それをそのまま自分に当てはめなければならないわけではありません。

大切なのは、誰かの正解に自分を合わせることではなく、
自分らしい商いを続けるために、使えるものを選んでいくこと。

想いの根っこは変えない。
でも、届け方は変えていい。

起業の途中では、その二つを何度も確かめながら進んでいくのかもしれません。

今回も、迷いながら考えながら。

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